もう挫折しない!編み図記号の読み方とかぎ針・棒針の基本記号一覧
編み物を始めようとお気に入りの編み図を開いたものの、暗号のように並ぶ無数のマークを前に手が止まってしまった経験はありませんか。かぎ針編みや棒針編みの編み図は、一見すると複雑な設計図のように見えますが、実は編み目の形状をそのまま図案化した世界共通のビジュアル言語です。
編み図の仕組みと基本記号の意味さえ押さえれば、初心者でも驚くほどスムーズに作品を編み進められるようになります。基本となる定番の編み目から、形を整える増し目・減らし目、作品づくりで頻出する輪編みの読み解き方まで、2026年のハンドメイドシーンで役立つ知識を余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:編み図記号は実際の「糸の動き」をイラスト化したものであり、仕組みを理解すれば丸暗記する必要はない
- 要点2:かぎ針(平仮名・アルファベット系)と棒針(縦線・横線系)で記号体系が異なるため、編み方の基本構造を分けて整理するのがコツ
- 要点3:平編み(往復編み)と輪編みでは「段の読む方向」や「表裏の見方」が変わるルールを押さえることで編み間違いを防止できる
【初心者必見】編み図記号で挫折しない!かぎ針・棒針の読み方と基本ルール
編み図を難解に感じてしまう最大の理由は、「文字」として暗記しようとする点にあります。編み図は完成した編み目を正面から見た状態をそのまま簡略化して描かれているため、編み図の読み方初心者向けのアプローチとしては「記号が編み目そのものの形を表している」と捉えることが上達への近道です。
編み図を読む際は、まず全体の「進行方向」を確認します。編み物は基本的に右利きの場合、右から左へと編み進めます。そのため、平編み(往復編み)の編み図は1段目は右から左へ、2段目は左から右へ、3段目は再び右から左へとジグザグに読み進めるのが鉄則です。段数を示す数字が左右どちらに振られているかを確認すると、編むべき方向が一目で分かります。
この基本原則を理解しておくだけで、上下左右を見失って編み地が裏返ってしまうような初歩的なミスを劇的に減らすことができます。
【かぎ針編み記号の見方】鎖編み・細編み・長編み・引き抜き編みの見分け方と覚え方
かぎ針編みは、記号の形がそのまま糸の重なりや高さを表しています。まずは作品作りの9割を占める主要なかぎ針編み記号の見方をマスターしましょう。
楕円の形をした「鎖編み記号(◯または楕円)」は、すべての基礎となる作り目やスペースを空ける際に使われます。鎖の輪っかがそのまま描かれているため直感的に理解しやすい記号です。
「細編み記号(×または+)」は、編み目が引き締まった固い編み地を作るときに使われます。立ち上がりの高さは鎖編み1目分と低く、記号自体もコンパクトな十字やバツ印で表現されます。
「長編み記号(Tに斜線が1本入った形)」は、棒部分の縦の長さで編み目の高さを表します。T字の軸にある斜線1本は「針に糸を1回巻きつけてから引き出す」動作を意味しており、斜線が2本になれば「長々編み」へと変化します。効率的な編み図記号覚え方として、「斜線の本数=針に糸を巻く回数」と覚えておくのが実戦的です。
「引き抜き編み記号(塗りつぶした黒丸または小さな楕円)」は、編み終わりの処理や段の繋ぎ目、模様の移動に使用されます。高さを出さずに糸を繋ぐ役割を持つため、記号も目立たない小さな点や楕円で記されます。
【棒針編み記号の意味】表目・裏目と減らし目・増し目をスッキリ整理
棒針編みの編み図は、かぎ針編みとは異なる独自の表記ルールが存在します。特に重要なのが棒針編み記号の意味と「表側から見た図」であるという大前提です。
基本となる表目裏目記号は、以下のように視覚化されています。
「表目(縦線 | または空白マス)」は、編み地の表側にV字の目が並ぶ基本の編み目です。編み図によっては何も書かれていない空白のマス目が表目を指すケースも多く見られます。
「裏目(横線 ー )」は、編み目の横に渡るループを横線一本で表現したものです。ここで初心者が最も混乱しやすいポイントは、平編みの偶数段(裏面を見て編む段)では、編み図の表示と逆の編み方をするという点です。編み図に「横線(裏目)」と書かれていても、裏側を見ながら編む場合は表目を編むことで、表に返したときに狙い通りの裏目が出現します。
ウェアや小物のシルエット作りに欠かせない減らし目増し目記号も、形状を意識すれば迷いません。2つの目が1つに合流する「人」や「入」の形をした記号は左上2目一度・右上2目一度を表し、1つの目から2本の線が伸びる記号は増し目を表します。線の重なり順がそのまま「どちらの目を上に重ねるか」を示しています。
【作品が形になる】往復編みと輪編みの編み図の見方・段の数え方の違い
コースターのような平面作品から、帽子や靴下、あみぐるみなどの立体作品へステップアップする際に必須となるのが輪編みの編み図の見方です。
平編み(往復編み)では1段ごとに編み地をひっくり返して編むため、編み図をジグザグに読み進めましたが、輪編みは常に編み地の「表側」だけを見ながら同方向にぐるぐると編み進めます。そのため、輪編みの編み図は全段すべて右から左(反時計回り)に読みます。
中心から円形に広げるモチーフやあみぐるみの場合、同心円状に描かれた編み図が多く用いられます。中央の円(輪の作り目)からスタートし、反時計回りに外側へ向かって段数を重ねていきます。各段の最初にある「立ち上がりの鎖編み」と最後の「引き抜き編み」の位置を正確に追うことが、目数を狂わせないための重要テクニックです。
【実践テクニック】複雑な模様編みや特殊記号を攻略するプロの視点
アラン模様のケーブル編みや透かし編みなど、少し凝った作品に挑戦する際も、記号の分解思考を持っていれば恐れることはありません。
棒針編みの「交差編み記号(縄編み)」は、複数の縦線が斜めに交差したデザインで描かれます。手前に渡っている線が「編み地の表側に休ませる目」、奥に潜っている線が「後ろに回す目」を意味しています。記号の立体的な重なりをそのまま目で追うだけで、縄編み針をどこに置くべきかが直感的に判断できます。
かぎ針編みでよく見られる「玉編み記号」や「パプコーン編み記号」は、未完成の長編みを束ねた形状をしています。下部が1点から広がっていれば「同じ目に複数編み入れる(増し目効果)」、上部が1点に束ねられていれば「複数目を1度に引き抜く(減らし目効果)」という構造美を意識すると、初見の特殊記号でも編み方の手順が頭に浮かんできます。
【編み図記号一覧表】手元に置いて即解決!困ったときの早見チェックシート
日々の制作中に「この記号は何だっけ?」と迷った際にすぐ参照できるよう、頻出する記号の特徴を編み物記号一覧表としてまとめました。
【かぎ針編み 主要記号一覧】
・鎖編み(◯ / 楕円):すべての土台となる輪の目
・引き抜き編み(● / 塗りつぶし):高さを出さずに目を繋ぐ・止める
・細編み(× / +):立ち上がり1目、固く丈夫な編み地を作る
・中長編み(T):立ち上がり2目、長編みと細編みの中間の高さ
・長編み(Tに斜線1本):立ち上がり3目、透け感のある柔らかな編み地
・長々編み(Tに斜線2本):立ち上がり4目、高さのあるダイナミックな目
【棒針編み 主要記号一覧】
・表目(| または空白):表面に縦のループが出る基本目
・裏目(ー):表面に横のウェーブが出る基本目
・掛け目(◯):針に糸を掛けて目を増やし、透かし穴を作る
・左上2目一度(人):2目を一度に編み、左側の目を上に重ねて1目減らす
・右上2目一度(入):2目を一度に編み、右側の目を上に重ねて1目減らす
・縄編み交差(交差した矢印や線):目を前後に入れ替えて立体的な交差を作る
手元にこの編み図記号一覧を置き、実際の糸の動きと照らし合わせながら編む習慣をつけることで、自然と身体が編み方を記憶していきます。
【編み図記号】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:編み図の通りに編んでいるのに目数が合わなくなります。何が原因でしょうか?
A1:最も多い原因は、段の初めにある「立ち上がりの目」を目数として数えるかどうかの誤解です。かぎ針編みの場合、細編みの立ち上がり(鎖1目)は目数に含めませんが、長編みの立ち上がり(鎖3目)は「1目」として数えるのが一般的です。編み図の凡例で立ち上がりの扱いを確認し、各段の編み終わりに目数を数える習慣をつけましょう。
Q2:海外の編み図(英文パターン)と日本の編み図記号はどう違いますか?
A2:日本の編み図は「JIS規格」に基づいた視覚的な図記号が主流ですが、海外の英文パターンは「k1, p1, yo(表1、裏1、掛け目)」のように略語テキストで記述される形式が一般的です。ただし、近年は海外でも日本の図面形式(Chart)が分かりやすいと高く評価されており、国際的なチャート表記は日本の記号とほぼ同一のものが使われています。
Q3:どうしても覚えられない記号が出てきたときの対処法はありますか?
A3:無理に記号単体で覚えようとせず、本やキットの巻末に掲載されている「編み目記号の編み方図解」を見ながら、指先を実際に動かしてみるのが最も効果的です。記号の「線の交わり方」と「糸の通り道」が一致していることを体感できると、次からは記号を見るだけで自然と手が動くようになります。
まとめ:編み図記号をマスターして思い通りの作品づくりを楽しもう
編み図記号は、手芸作家やデザイナーたちが残した「編み地の設計図」であり、世界共通のクリエイティブな言語です。
最初は記号一覧表を見比べながらの一歩ずつでも、構造のルールさえ掴んでしまえば、編み図を見ただけで仕上がりの立体感や手触りまでイメージできるようになります。基本の編み目から自信を持って編み進め、自由自在なハンドメイドの世界を存分に楽しんでください。 (出典: 編み 図 記号(Yahoo!ニュース))